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思春期の心とからだ

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思春期相談員・カウンセラー  

 佐藤 晴世  

 

子どもたちの悩みから

  〜男の子編〜

 男の悩みベストスリーにいつもあがってくるのが、次の三つのことです。性の悩みだけを問うていない場合でもかなりの高率で上位に上がってくるものです。

 
1)マスターベーション
 
 なんといっても男子の悩みの一番はマスターベーションでしょうか。

マスターベーションをしてしまう事への罪悪感。

イメージの対象は、巨乳アイドルやタレント、アイドルのうちはまだ救われるのですが、あこがれの女教師やクラスメート、母親や姉妹までがその対象になります。

そうなってくると子どもたちは自分が変質者ではないかと悩みます。

なぜ一言「そんなこと普通だよ」と言ってあげられないのか。巷に溢れるポルノ情報に性欲をかき立てられた男の子たちは、あらゆる妄想の中で性を楽しみます。でもその後の罪悪感は自由放暴であればあるほど、重く子どもの心にのしかかります。

・毎日マスターベーションを何回もしてしまう

・ マスターベーションをしすぎると馬鹿になると言われた

・ しすぎると臭くなる、病気になる、子どもが出来なくなる…等々。

マスターベーションにまつわる風評は限りがありません。

 研究所ではそのような子どもたちに「それは単なる噂よ。大丈夫。安心しなさい。」と伝えます。 身近にいる大人が思春期を振り返って「マスターベーションを何回したって死にはしない」くらいのことを子どもたちに伝えられたら、どんなに子どもは救われるでしょうか。

ある宣教師は思春期の誰にも言えない秘密を抱えた苦しい時代を振り返って「誰にだってある事だ」と語ってくれる大人がいて欲しかったと述べています。

いろんな妄想をかき立ててマスターベーションをするのが普通であって、それを行動に移せば問題ですが、行動に移さないためにマスターベーションをするのだということを子どもたちに教えたいものです。

マスターベーションは快感を伴うがゆえに子どもたちを苦しめるということを大人は知って欲しいと思います。

 
2)包茎
 

 子どもたちは立ち読みも含めてたくさんの雑誌を読んでいることでしょう。

ある時は漫画本。ある時は父親の持ち帰る週刊誌。ある時は回し読みのポルノ雑誌。

その中に釘付けになる広告があります。 包茎手術を奨める広告です。

『 皮をむいたら、一皮むけたいい男になった』『皮をむいて、一つ上の男になろう』

『包茎は前立腺ガンになる危険があります。早く治療しましょう』『あなたも包茎を治して、もてる男になろう(タートルセーターを鼻まで被っているもてない男性としっかり首を出して女性に寄りかかられている女性の写真 )』

 こうした広告が雑誌に掲載されるようになってから、思春期の男の子がアルバイトで稼いだお金で整形外科で包茎手術を受けるケースが増えています。我が子の包茎に思い悩む母親も後を絶ちません。『包茎は女にもてない・包茎はセックスが出来ない・性病になる』など何の根拠もない悪質な広告のために知識のない女性(男性の包茎を気にしたり、幼い我が子に包茎手術を受けさせたり)までが犠牲者となり、また治療の必要のない仮性包茎の男性までが手術の対象になっているのが現状です。日本人の約7割の男性が仮性包茎なのにです。

包茎手術など施されていなかった時代の男性はそれでもちっとも困ったことなど無かったはずです。 どうしてこんなことになってしまったのでしょうか。

 仮性包茎はむいて洗うという日々の生活習慣さえきちんとついていれば、不潔にもならず決して病気にはなりません。真性包茎も幼児期からむいて洗う習慣がついていれば、徐々に亀頭が顔を出し始めます。

思春期になってからでも遅くありません。成長期にはペニスも成長するので、包皮がむけやすくなるのです。成人になっても真性包茎のままの人は 0・5%にも満たない数です。仮に包皮がむけなくても、治療は包皮を切り取る手術ではなく、癒着した亀頭部分と包皮の間を器具を使って剥がしていく療法があります(どの泌尿器科医もこの療法を用いてくれるわけではありません。手術の方が明らかに病院の収入が上がりますから…)。包皮は敏感な亀頭を守る役目をしていることを忘れないで欲しいと思います。

 
3)ペニスの大きさ
 

男子にとってペニスの大きさも悩みの種です。

・自分のは小さすぎないか。

・こんなに小さいとセックス (挿入)できないのではないか。

・小さいと女の子にもてないのではないか。

・大きすぎて恥ずかしい。

などです。

 大きすぎて悩む男子は数としては多くありません。小さくて悩む子どもが圧倒的です。

いつからか雑誌にはペニスの大きな男性がもてるというような記述ばかりがめだつようになりました。 子どもたちはそれに翻弄されているのでしょうね。

大きいのも小さいのも遺伝によるものですから、本人がどんなに努力をしても解決できるものではありません。

 ペニスが勃起時に5pあれば挿入できると医学書にはあります。

それは付け根のところから測って5pですから、太ってる子は皮下脂肪に隠れている部分もいれなければいけません。

そんなことを学校の性教育で教えてもらえる日が来ればいいのですが…。

参考図書
『知ってる?おちんちんのフシギ おれたちロケット少年』
    金子由美子解説・Q&A マンガ手丸かのこ 
    子どもの未来社/1500円
 

 

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