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研究所相談員・カウンセラー 佐藤 晴世 |
| (1)「ファースト・クエスチョン」 |
@あかちゃんはどこからくるの? |
子どもが 2,3 才になったとき、ご近所や親戚におなかの大きな女性がいる場合、子どもはこんなふうに聞いてきませんか? 「ねえ、どうしておなかが大きいの?」って…。
そんなとき「あのね、おなかの中に赤ちゃんがいるんだよ」と教えられますよね。 2、3 才ならそれで終わってしまいますが、もう少し知的な発達の進んだ 4、5 才児になると「あかちゃんはどこからくるの?」「どうやったら あかちゃんができるの?」と聞くようになります。そうするともうお手上げの人も多いと思います。
「『赤ちゃんはコウノトリが運んでくるの』って教えなさい、その方がゆめがあるわ」なんていう人もいますが、本当のことを教えるとなぜゆめがなくなるのでしょうか?
私のお友だちは「赤ちゃんはどうやったらうまれるの?」と聞かれて「キャベツ畑で拾ってきた」と最初にうそをついたために、その後長いこと、本当の事がいえなくて苦労したそうです。 さすがに最近はあまりそんなことをいう親は少ないようですが、それでも、大人が抱いている「性」のイメージがあまり健康的、科学的でない場合、おろおろしたり、つい「もっと大きくなったら、わかるわ」と言ってしまったり…。
この2,3 才から 4,5 才にかけて「自分がどうしてうまれてきたのか」「いのちはどうやったら、なにもないところからおかあさんのおなかの中にはいるのか」という不思議に気づき、質問することを「ファースト・クエスチョン」といいます。これは世界中どの国の子どもたちも聞きたがる永遠のテーマなのです。
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| A子どもは小さな科学者 |
子どもって、本当に科学者ですね。自分がここにどうしているのか? そのことをとっても不思議に思うのです。私自身小さいときに、「いのちは何にもないところから、どうしてうまれてくるのだろう?」「地球のはしっこはどういう形をしていたのだろう」「ものの形はみんな何かしら意味があるけれど、どうして自然にそういう形になったのだろう」頭の中が不思議でいっぱいでした。 私の父はそんな私のいろいろな不思議に一生懸命答えてくれる人でした。 たった一つ「どうやったら赤ちゃんができるか」以外は…。 母に至っては「赤ちゃんは橋の下で拾ってくる」と答えましたので、私は長いこと悲しい思いをしたものです。その次に聞いたとき、母は少し困ったような顔をして、盲腸の手術後を見せ、「ここから生まれたのよ」と答えました。私は、幼心に(赤ちゃんがどうしてできるかは誰にも聞いてはいけないんだ。何か大きな秘密があるんだな)と思いました。みなさんの記憶はどうでしょう。
私が、初めて我が子をこの手に抱いたとき、その「小さないのち」の輝きに畏怖するとともに、今までいのちを生み出す性の営みを、汚れたことのように感じてきた自分を恥ずかしく思いました。そして、その原点は、きちんと大人から「生命誕生」の不思議にも「性」の疑問にも答えてもらえなかったからではないかと感じました。
この子がかつての私のように「いのち」や「性」について質問してきたら、私は自信を持ってこの素晴らしい「いのちの誕生ものがたり」を科学的に説明してやれる親になりたいと思ったものです。
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