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研究所 相談員    

文・イラスト 佐藤 晴世

(10)動物とふれあう
 
ペットのすすめ
 
 現代社会はとかくステレスが溜まるものです。

あなたが今、日々の暮らしにストレスを感じていたり、子育てに行き詰まっていたり、子どもを抱きしめてあげる時間が足りないと感じていたら、ペットを飼ってみませんか。

 

 人間は心の許せる動物とふれあっている時、とても心が安らぎます。

 ある実験結果によると毛のふわふわした動物を撫でるだけで脳派が α派になるそうです。これはリラックスした状態の脳波です。α派は免疫力を高めたり、身体の緊張をゆるめたりします。手足に障害がある子どものリハビリに動物とのふれあいが取り入れられるのも、こういう理由があるのですね。

 

 子どもを育てている時におこるさまざまなストレスも、ペットが加わることで、大人にとっても、子どもにとっても大きな役割を果たしてくれるでしょう。

 私自身、幼いころ遊び相手になってくれた犬やネコに育てられたという思いが、とても強く残っています。

 

 今、兄弟の数も減り、ひとりっ子か、せいぜい二人しか子どものいない家庭では、犬やネコが子どものコミュニケーション力を育ててくれる兄弟の代わりになるのではないでしょうか。そして、ちょっと悲しいことがあった時、お父さんやお母さんから理不尽な叱られ方をした時、ペットの身体に顔を埋めることができたら、どんなに心が安定するでしょう。

 

 この忙しい時代、なかなか子どもの話しをゆっくり聞いてあげる時間がない、抱っこや添い寝もままならないという状況です。そんな時、子どもたちにもう1匹の兄弟をそばに置いてあげられないかなと思います。

 
どんなペットを飼うの?―それぞれの選択
 
 我が家の3人の息子たちは犬やネコと一緒に暮らしたことで、小さい者、弱い者に対するいとおしみや、思いやりを彼らから教わったように感じます。

 

 なにより、嫌がることをすれば、爪で引っかいたり、かみついたりする動物を優しく扱うことで遊んだり、抱っこしたりできる心地よさの経験は、相手の気持ちになって考えるというコミュニケーションの基本にもつながります。

 

 もし毎日の散歩が可能なら犬が子どもの友達になるでしょう。でも、しつけの問題、かみ癖、鳴き癖のある犬もいます。犬を何度も飼った経験者でなければこうした犬の躾は難しいものです。

 ネコはもう少し飼いやすい動物です。私は寒い冬の夜や泣きたいほど辛い時、何度ネコを抱きしめながら眠りについたかわかりません。

犬にもネコにも人間とはまたひと味違うふれあいの醍醐味があるのです。

 

 ウサギやフェレット・ハムスターもけなげで可愛い動物です。でも普段はゲージに入れておかないと電気コードや家具を囓るという性質があります。でも、犬やネコが禁止の集合住宅でも「鳴かない動物ならOK 」の場合はおすすめです。

動物アレルギーのあるお子さんには陸ガメなど、毛のない動物がいいかも知れません。

 
飼えない理由 さまざま
 

動物を飼うことには、いくつものハードルがあります。あなた自身や他の家族が動物嫌いであったり、アレルギー体質ということもハードルの一つです。

 

 もう一つのハードルは動物を飼ってはいけないというマンションやアパートが多いことです。

子どもが拾ってきた猫を泣く泣く捨てたという経験をお持ちの方もいらっしゃるでしょう。私自身もこうした切ない経験をしています。

  様々な理由で動物が飼えない家庭もたくさんありますが、動物が飼えなくても、ふれあいはどこででも積み重ねることは出来ます。幼い子が、ぬいぐるみを愛おしそうに抱いているのを見ると、そのゆたかな想像力で、まるで生き物を抱いているように大切に扱っていることが良くあります。柔らかな風合いのぬいぐるみをプレゼントされるのも一案ではないでしょうか。

あなたの子育ての選択肢の一つとして、ペットとのふれあいも、考えてみて欲しいのです。

あなたのペット体験談をお待ちしています。

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