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研究所 相談員 文・イラスト 佐藤 晴世 |
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| (8)ことばの獲得 | ||
| 初めてのことば | ||
人間って不思議。 生まれた時はこの世の中の法則なんて何もわからないのに、誕生から2年後か3年後にはもうほとんど家の中での決まり事を理解しています。そして、かなりの言葉の意味を間違わずに使えるようになっているのですもの。 早い子では、一歳くらいで、マンマ・ママ・パパなどと言います。 遅い子でも2歳くらいから3歳くらいには何かしら自分の気持ちを言葉で伝えるようになります。
生まれたての子は、何をどう感じているのでしょう。言葉を持たないので、その気持ちを聞き出すことは出来ませんが、初めは意味を持たない家族の発する音が、いつの間にかそれぞれに意味を持っていることに気付くのです。
それでも幼児がおしゃべりを始めるのにはかなりの個人差があります。 赤ちゃんは、話しかけてもしゃべってくれないし、寝てばかりいる乳児はつまらないと感じる人もいるようです。でも、赤ちゃんの表情をよく見て下さい。赤ちゃんは話しかけてくれる人の瞳と唇を代わる代わる観察しています。
話している人の表情や声のトーンから言葉の意味を探ろうとしています。そして毎日毎日、どんな些細なことも見逃さないように注意深く観察しています。そして、抱っこしたり、あやしたりしてくれる人の表情や動作から言葉には一定の決まりごとがあることを知っていきます。
言葉の謎解きをしながら、どんな小さなことも見逃さない能力は天才的です。この時期の脳の神経細胞は刺激を受けてどんどん伸びて行きます。まだまだ自分では発音できないのでウーとかアーとか言っているだけですが、脳細胞の引き出しに毎日毎日新しい言葉を出したり入れたりしていることでしょう。
だから、出来るだけたくさん、あなたの言葉を届けてあげて下さい。 よく「赤ちゃん言葉を使ってはダメ」と育児書に書いてあったりしますが、もしあなたの話しかける言葉が赤ちゃん言葉になっていても気にしないで! どんなよい言葉でも話しかけなければ言葉は赤ちゃんに届きません。 |
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| 赤ちゃんへ、ことばの贈り物! | ||
幼い子どもに話しかける時に自然に赤ちゃん言葉になるのは何か訳がありそうです。 わたしは子育てが終わった今でも、電車の中で出会った赤ちゃんに話しかける時は自然に赤ちゃん言葉になっていることに気付きます。また、犬や猫に話しかける時も気が付くと赤ちゃん言葉になっています。どうも可愛いと感じる感情と、いつもよりちょっと高い声で短い繰り返しの言葉を使うこととは、頭の中でセットになっているようです。 「あんよ」や「おめめ」「ワンワン」などの単語や「ワンワンいるね!」「マンマたべようね。」「おんもにいこうね!」というような動きをともなう言葉も昔から使われ続けた赤ちゃん言葉です。また、「○○ちまちゅよ!」「ちゅきちゅき(好き好き)ちまちょ」こんな言葉を最初に聞かされたからと言って、誰もそのままの言葉を使い続けたりはしないものです。赤ちゃんは身近な人同士のおしゃべりもしっかり聞いているからです。 難しく考えて赤ちゃんには正しい発音を聞かせなければなどと躊躇するより、可愛いねという気持ちそのままをストレートにたくさん話しかけることの方が、ずっと赤ちゃんにとって、よい刺激になると思います。 楽しく話しているうちに、あなたのこぼれるような笑顔が、赤ちゃんの笑顔をひきだします。それがコミュニケーションの始まりです。 寝かしっぱなしや、子守をテレビに任せてしまうと、無表情な言葉の少ない子に育ってしまう例もあります。今の時代はどこの家庭にも一台、二台のテレビがあります。テレビと上手につき合い、少しの時間を幼児番組などに子守をしてもらって、手早く家事を済ませることで育児の負担を軽くしていくことも一つの方法です。 ただ、いつもいつもテレビに子守を任せないようにしましょうね。 しっかりと抱きしめて、あなたの言葉で話しかけてあげて下さい。 |
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