「ここから裁判」高裁第7回証人尋問傍聴記                                     

 
  日時:2010年10月28日(木)13:30〜16:30


   場所:東京こ1階101号法廷


  内容:被告都教委・半澤嘉博指導主事(現・東京家政大学家政学部児童教育科準教授)への

    主尋問・反対尋問

 前回(9/14)の古賀都議につづく今回の証人は、被告都教委・半澤嘉博指導主事です。

 事件当時、特別支援教育担当の主任指導主事、06年からは特別支援学校教育担当の指導部副参事の職にあった方です。
 01年・02年の校長会・教頭会主催、都教委共催の夏期研修会で、2年連続して七生養護学校教員が講師を務め、「こころとからだの学習」の実践を報告しました。

 ところが、03年には、突然「不適切」とされ、教材没収厳重注意処分がありました。
 一審判決では、これらの都教委の行為に関しては、保健室における「現場教員への保護義務」と厳重注意処分だけを不法行為として認めました。

 だが他の行為、つまり教材の没収、要件を欠く「聞き取り調査」、年間指導計画の強制変更、などなど「不適切」判断を前提とした都教委の行為については「問題なし」との判断でした。
 今回の尋問で、半澤証人自身の口から、前年の七生実践評価を180度変えた理由、教材持ち去りの経緯や判断の根拠などについて、どう「正当化」するのかが注目されました。

 しかし、半澤証人の答弁は、終始、「学習指導要領」を鉄の盾として、そこからは一歩もでません。つまり、七生養護学校の性教育が問題なのは、「学習指導要領をふまえない性教育を実施した」からだというわけです。
 これらの問題は、すでに地裁の段階で説きおこされていることです。

 いまさら蒸し返して……と、いささかシラケた気分で半澤被告の大きな背中を眺めて時間をやり過ごしました。次回の高裁裁判は12月16日です。   (高柳美知子記)