熟年の性を考える

bR1
                             研究員  岩淵 成子
 

 結婚相手の正確な情報は誰から? その2 

 

 bR0で、離婚した相手との結婚の場合は、離婚した元妻(夫)からの情報を、入手する必要があるのではと書きました。
 それに対し、読者からご意見が寄せられました。「しっかり読んでくださって、意見をくださる方が居る」と、大変嬉しく感じました。

 ご意見をくださった方の考えは、以下に要約されます。
 これから共に暮らしていこうと考えている相手に対し、秘密を暴くような行動を取ることは、相手に対する信頼が揺るぎかねない。自分を信用できずに、裏を探るような行動をすれば、共に暮らしていこうという気持ちが萎えてしまう。
 相手が言わないことは、無理に探ろうとせず、分かった情報の範囲で、自分の進退を決めるべきではないか。その結果、不本意な事態になったとしても、それは選択した自分の責任として負うべきではないか。

 なるほど。もっともなご意見です。相手が隠していることを、ほじくり出すような行為をしたら、互いの信頼関係は壊れてしまうかもしれません。相手との話し合いのなかで、分かった情報をもとに、共に暮らすか否かを決めるべきなのかもしれません。
 その前提には、互いに質問には率直に答える、というルールも必要だとは思いますが。
 互いが率直に自分のことを出し合って、隠し事をしないで結婚に至れば、それが最良だと思います。

 しかし、時には、隠し事をして結婚する例も、少なくありません。
 知り合いの女性は、「こころの病」を隠して結婚し、離婚と結婚を繰り返して、今は3度目の結婚が破綻して、療養中です。
 「こころの病」を持つ人は、結婚しない方がいいなどと言う気は、さらさらありません。しかし、「こころの病」は、人間関係に問題を起こしがちな病ですから、病気についての知識を持ち、相手が病気であることをよく理解した上でないと、離婚に至るケースが多いようです。
 彼女の場合も、3度目の相手は彼女の兄弟に会ったとき、やめた方がいいとは言われたそうですが、病気だからとは言われなかったので、還暦近い年だからだろうくらいにしか、考えなかったとのことです。結婚後に症状が現れ、「知らされていたら、結婚しなかった」と感じ、それでも結婚生活を続ける努力をしたようですが、どうしようもなくて、ついに離婚に至ってしまったと話していました。

 結婚生活上の支障になりそうな問題を、互いが率直に出し合えば、結婚後「こんなはずではなかった」と思わずに済むのだと思いますが、結婚することに重きを置きすぎて、支障になりそうな問題は、隠しておこうという状況もあるのではないでしょうか。
 互いの信頼関係は崩さずに、支障になりそうな問題ははっきりさせる。そのためにはどんな手段がベストなのでしょうか。
 読者の皆様からの、さらなるご意見をお待ちしています。

 
 

 

ご相談・問い合わせ

info@seikyoken.org