熟年の性を考える

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                             研究員  岩淵 成子
 

      結婚相手の正確な情報は誰から得る?   

 現実問題としては、実現が難しそうなことですが、これから結婚しようとする相手が、離婚している場合には、離婚した元妻(夫)から、相手の情報を入手するのが、最良ではないかと思うケースに出会いました。
 
 私の知人は、昨年、熟年結婚をしました。独身主義者ではなかったそうですが、仕事もおもしろかったりで、ついつい定年まで、独身のまま勤めてしまったのです。
 今時最先端の熟年結婚で、幸せいっぱいのはずが、浮かぬ顔の時が多いのです。原因は、夫の金銭トラブルに因るようです。結婚前は気づかず、結婚後分かったとのことです。
 紹介してくれた、共通の友人も知らなかったとのことで、恐縮しているらしいのです。
 人間には、表の顔、裏の顔があり、どちらかというと、男性の方が、表と裏の顔が違うように感じられます。そのうえ男性は「釣った魚にエサはいらない」という妙な観念で、妻になれば、どんな無理でも聞くべきだ、と思いこんでいるようです。

 彼の場合もまさにそれで、先物とか、投資などに興味を持ち、セールスマンの口車にのせられて、数百万の損をして、自己破産寸前のようです。それでも止めようとせず、彼女の退職金や貯金にまで、手をつけているとのことです。彼の行動について、交際中に深く調べなかった彼女にも落ち度があったと、いえなくはないのですが・・・

 友人は知らなかった。彼女は気づかなかった。知っていたのは、別れた妻だけという構図で、離婚の原因も、真相には金銭トラブルがあったと、結婚後に彼女は知ったようです。
 こんな場合に、もし彼女が、離婚が金銭によったという、前妻からの情報を得ていれば、自己責任だからと、浮かぬ顔をして、新婚生活をおくることは、なかったのではないかと思ってしまいます。


 現実には、離婚理由を前妻(夫)側から聞いて結婚する人は、ほとんど居ないとは思いますが、知っていたら結婚しなかったというケースが、あるのではないでしょうか。私は、彼女以外にも、数人知っています。

 死別の時は、自分の意志で別れたのではありませんが、離別の時は、何か原因があって、意志を持って別れたのですから、それが何であったのかという情報を掴んだ方が、賢明な選択ができる場合もあると思います。つきあっている相手に聞いたのでは、自分に都合のいい理由を言うだけで、真相は闇の中という場合もあります。

 性格の違いのような場合は、前の人とはうまくいかなかったが、次の人ならばうまくいくという例も多いとは思います。しかし、金銭感覚とか、人格に関わる病気、DVなどは、相手との関係だけで、うまく行くことではないと思います。しかも、本人は隠したがりますから、つきあうなかで見抜くのは、至難の業ではないでしょうか。興信所にでも頼まねば。

 結果として、相手を見る目がなかったのだと、本人の責任だけで済ませるべき問題なのでしょうか。自己責任のご時世ですが、ちょっと気の毒ではないかと思います。
 離婚した相手の情報を求めるなど、常識はずれと言われてしまうかもしれません。しかし、その後の人生を考えれば、相手を信頼するだけでは足りない場合もあります。後先考えずに突き進む、若い世代とは違いますし、互いがしょっているものも、若いときより増えていますから。
 常識はずれでない、最善の方法があれば、読者の皆様にお伺いしたいと思います。

 
 

 

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