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bQ0 |
| 研究員
岩淵 成子 |
死に行く母に、好かれる担当医 |
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先日、参加した集会の会場で、知人とその友達との会話が、聞こえてきました。彼女は、死期の迫っている、96才の母親を看護するため、交代で病院に詰めています。 彼女の話はおおむね以下のようでした。 先生のどこが良いのか聞いたら、眉が太くて、きりりとした感じが良いんだって。「お父さんは、本当は好みじゃなかったんだ」と言うと、「そうなの。先生みたいのが好みだったのよ」と、あっけらかんと言うのよ。 直接、話には入りませんでしたが、思わず頬をゆるめて、聞いてしまいました。「胸がドキドキしちゃう」と言っている、96才のお母さんの顔が、浮かんでくるようでした。 前回、家庭介護についての、妻の負担を書きました。 毎日が、しんどい生活の連続では、ついつい余裕が無くなり、事務的に処理するような、介護になりがちです。「何をいい気なことを言ってるの。こっちは、それどころではないのよ」と、出てきた要求も、切り捨ててしまうことになりがちです。 自分が豊かに生きていないのに、人を豊かにすることは難しいでしょう。ただ、食事の世話や、下の世話をしているだけの毎日では、心がギスギスしてきます。 介護する側も、豊かに生きられるには、どんな方策がベストなのか。熟年の我々にとって、今日的な課題だと思います。夫婦で、兄弟で、親子で、話し合いが必要ですね。
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