熟年の性を考える

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研究員  岩淵 成子
 
受け入れる気持ちが湧かなければ、痛みを伴います
 

 熟年結婚の隠れたハードルとして、性的一致の問題があります。
 生殖の性は必要ない年齢ですから、インサートは不可欠ではありません。本稿でも、何回か、インサートにとらわれない性を、楽しんでほしいと書きました。
 双方が、それで良しとすれば、問題はありません。しかし、せっかく一緒になったのだから、インサートもという方も、おられるでしょう。そんな方のために、少し、具体的な方策を取り上げてみます。

 過去の、性体験の有無にかかわらず、年齢が高いための、生理的支障があります。
 男性の勃起は、上手くできるかと心配する、精神的影響に加え、ホルモンの影響が強いようです。そのため、医学的な援助を求める頻度が高くなります。素人の手に負える範囲は少ないので、女性に絞って話を進めます。

 女性の場合は、膣の潤う体験が、継続されていたかどうかで、挿入の痛みが出ます。 たとえ、再婚であっても、何年も潤う体験がなければ、挿入時に、痛みが伴います。 膣は、胎児の頭が通るくらい伸びる柔軟な筋肉ですが、それでも、年齢が高くなれば、柔軟性が落ちて堅くなり、伸び難くなります。
 出産を経験した女性でも、堅くなり、伸びが悪くなります。熟年まで、性体験のほとんど無かった方は、より堅くなっている場合があって当然です。一度伸ばしたゴムは伸びやすいが、伸ばしたことのないゴムは、堅く伸び難いのと似ているでしょう。

 筋肉ですから、緊張すると、より堅くなります。挿入されることに、抵抗がある場合は、堅くなって、潤わなくなります。それを配慮されずに、膣が潤って、充分受け入れる体制を整える前に、挿入されると、ますます、痛いという気持ちが、強くなってしまいます。痛いと思うと、より痛さが増してしまい、悪循環になります。
 そんな時は、どうしたら、受け入れる体制ができるかを、よく話し合ってください。基本的には、膣が充分潤うまで、スキンシップを楽しむことだと思います。「JOY OF TOUCH」の項を、参考にしていただければ、嬉しいです。

 筋肉を柔軟にする方法には、温泉で暖まるという方法も考えられます。非日常の世界に入り、家事や、近所づきあいの緊張をほぐし、旅をすることで、互いの絆を深くした後で、身体を温め、こころを温めれば、筋肉の緊張がほぐれるでしょう。相手への信頼もまし、相手に、こころと身体をゆだねる気持ちも、強くなったところで、膣が充分潤うまでの、優しいタッチがあれば、二人の合体を阻むものは、無くなるに違いありません。

 お互いに、合体したい気持ちは持ちながら、上手くいかないと、密かに悩んでいる読者の皆さん。いい人なんだけど、いまいち物足りない毎日だと、ストレスをためていないで、一度、試してみてはいかがでしょう。もし、成功したら、お知らせください。

 

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