熟年の性を考える

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研究員  岩淵 成子
 

スキンシップを楽しみませんか

〜「THE JOY OF TOUCH」〜

 

 先日の、シニア性サークルでの論議です。
 参加者のひとりから、妻の肩をもんでやったり、足をもんでやったりすると、自分も気持ちよくなる。熟年の性のあり方として、効果的だと発言がありました。しかし、他の参加者は、それが性に関わる行為だと、思ってもみなかった、と言うのです。平均的な日本男児としては、当然の発言だと思いました。
 参加者のなかでは、肩もみ、腰もみ、手足のマッサージなどが、スキンシップをとる行為であり、互いの親密感を増す行為である、との認識を持つ方のほうが、少数派でした。

 障碍児の性教育に関わってきた者としては、スキンシップの効用は、充分に分かっています。障碍のある子どもたちが、落ち着いて、意欲的に、課題に取り組む、基本的な要素として、スキンシップがあることは、証明済みです。

 最近は、「ベビーマッサージ」が、広がりつつあり、お母さんと赤ちゃんの、コミュニケーションを深める、憩いのひとときであると、推奨されています。赤ちゃんが、自己肯定感を持って、のびのびと育つための、重要な要素だとも言われています。やり方を紹介した本が、何冊も出ています。

 人間が生きていく、根元的エネルギーとして、スキンシップがあることは、初代の「研究所」所長の、故山本直英先生が、繰り返し言われていたことでもあります。生まれてから、死ぬまでの性のなかに、中心的に位置づけられて当然の、重要な要素です。

 熟年の性では、インサートは不可欠ではないと、何度か書きました。お互いが幸せを感じ、二人の関係が深まれば、それで充分だと。
 その点で、ベビーマッサージをもじって「シニアマッサージ」をしてみては、いかがでしょう。 と言っても、どんな方法でしたらいいのか分からない、との声が聞こえてきそうです。難しく考える必要はありません。まずは、肩もみや、腰もみをすればいいのです。

 もう少し本格的にやってみたいという方には、『THE JOY OF TOUCH』の本をお薦めします。シドニーへ研修旅行に行ったおり、買った本です。
 本文の英語は、チンプンカンプンの私でも、豊富な写真は、見て分かります。
 顔へのマッサージ、手足、胸、腹、臀部など、身体中くまなくマッサージしています。二人が寝てする方法、座ってする方法など、バリエーションも豊富です。「時間をかけて、マッサージしていれば、気持ちよくなって、インサートしたくなるかも」と思わせます。
 

 『JOY OF SEX 』は、体位が中心になるので、抵抗感のある方も、『TOUCH』ならば、抵抗感無く、見ることができると思います。二人で見て、真似をしてみたり、こんなことがあると、参考にしてみたりして、より楽しいひとときを、作ってみてはいかがでしょう。 一度にそこまでは無理という方は、まず手をつなぐところから始めてみませんか。

 

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