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bP6 |
| 研究員
岩淵 成子 |
妻をとりますか 母をとりますか |
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この間、2年ぶりで知人と会いました。姑の介護で、外出が難しくなっていたが、姑が亡くなったので、また出てこられるようになった、と言いました。 彼女は、身体の変化が現れたので、はっきり分かりますが、彼女と同じような例は、あちこちで聞きます。 そんなになる前に、老人ホームに入れることは、考えなかったのかと聞きましたら、夫が、どうしても自分で、母親を見たいからといって、ホームに入れさせなかった、と言うのです。世間体が悪いと、ショートステイなども、あまり使わせなかったそうです。 兄弟がいる場合は、特に「長男の嫁」が、今でも生きているようです。我々世代の、男達の頭の中には、まだまだ、旧民法がインプットされたままのようです。 「俺のお袋は、姑の世話を何年もやっていたんだから、おまえにできないわけがない」と、開き直る夫もいるようです。時代と育ちの違う我々世代に、母親世代と同じことを、押しつけられたら、つぶれてしまいます。自分が養っているんだから、俺の言うことを聞いて当たり前と、思われたのでは、対等・平等の夫婦関係ではなくなります。 息子として、母親を看取りたい気持ちは、分かりますが、これからの老後を、共に過ごす妻に、過剰な負担をかけて、健康な生活をおくることにも、支障を来すようなことをすれば、二人の関係性を、悪い方向に向かわせることにも、なりかねないと思います。 母親は、さっさと老人ホームに入れて、二人で楽しくおやりなさい。などと言うつもりはありませんが、息子としての自分が、いい顔をすることばかり考えているとしたら、少し、考え直した方が良いのではないかと思います。
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