「挿入だけがセックスではありません」と「熟年の性」NO1に書きました。NO2以後も、言い方を変えながら
、繰り返し言い続けてきました。最初から読んでくださっている方からは「もう聞き飽きた。耳にタコ」「バカの一つ覚えばかり言うなよ」の声が、聞こえてきそうですから、言わないようにしようと、避けていました。しかし、まだまだ、言い続ける必要があるという現実に、ぶつかりました。
先日「シニアの性と生」学習会で「異性の友達は、夫婦の間で認められるか」というテーマが、出された時のことです。「私は夫の公認で、複数のボーイフレンドがいます。しかも、ボーイフレンドとのキスまで、夫公認です」という発言が出され、「すごい!」と
参加者は異口同音に、驚きの声を上げました。男性参加者は「そこまで認めるべきなのか」と、思われたようですし、女性参加者は「うらやましい」との思いが、脳裏をよぎった顔でした。
しかし、詳しく話を伺ってみると、以下のような状況なのです。
加齢にともなうEDのため、夫は挿入ができなくなり、それをきっかけに、手をつなぐこともしなくなった。妻としては、挿入が無くても、互いが心地よくなれば良いんだからと、言ってはみたが、昭和一桁の夫には通じない。挿入できないと、オーガズムを感じさせられないから、妻に不満が残って、申し訳ない。だから、何もしない方が良いと言って、さわることは、一切しなくなっている。自分が、セックスの相手になれないから、ボーイフレンドを作っていいと言われて、複数のボーイフレンドを作り、彼らとはキスはしている。しかしセックスは、していない。夫はそれで良いと言っているから、自分もいいことにしている。
彼女のケースは、挿入こそセックスだと、思いこまされている、夫婦の典型だと分析できます。
夫は挿入できないから、もうセックスはできないと思いこみ、妻が、他の男とキスすることも、容認せざるを得ない。自分はダメ男だとの、深い切なさを抱えていると、想像されます。
妻も、キスだけで、性器の接触はしていないから、セックスはしていないと、自分に思いこませているようです。本当は、夫を愛していて、夫とふれ合いたいのにできないから、代償として、他の男とのキスで、不満解消しているのではないかと、推察されます。最初お会いしたとき、実年齢よりずっと若く見えるのに、何か暗い、重しを抱えているような顔だった謎が、解けました。
彼女は「お連れ合いが、本心から今の状況を、良いとは思っていないはず。夫婦でよく話し合ってみたら、どうですか」というアドバイスを受け、『老いてなおステキな性を』『60才からの豊かな性を生きる』などの本を買い込んで、
帰りました。
挿入しなくても、ステキなふれ合いの性はあることを、夫が納得し、彼女も、キスは立派なセックスだということを理解したら、ステキなふれ合いのできる夫婦になり、この先20年、30年を充実して生きていかれるのではないかと思います。
学習会に夫婦そろって参加し、熱々ぶりを見せていただける日が来るのではと、期待が膨らみます。
バカの一つ覚えと言われようが、耳にタコと言われようが、全ての熟年の方々に浸透するまで、言い続けていこうと覚悟を決めました。読者の皆様も普及にご協力ください。
《bP3を読む》
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