熟年の性を考える

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研究員  岩淵 成子
 

次期総理は安倍さんのようですが・・・

 

 先日「性教育」についてインターネットで調べていましたら、自民党のホームページに『過激な性教育・ジェンダーフリー教育実態調査』のサイトがありました。
 自民党の性教育バッシングは、今に始まったことではなく、山谷えり子さんの衆議院での質問は、もう1年も前のことですから、驚くにはあたりません。
 
しかし、サイトを見て「安倍さんが座長かよ」とショックを受けました。『実態調査』の座長が安倍さんだったことは、記憶がおぼろでしたので。
 

 8月15日を前に、「靖国参拝」ばかりが、マスコミの注目を集めていますが、「戦争前夜」では、性への攻撃が第一歩ですから、もっと騒いでも良いと思うのですが、今はもう騒ぎません。第一歩は越えてしまい、今は3歩、5歩になっているのでしょうか。
 

 有名なマルチン・ルーメラーの詩にこんな一節があります。

  ナチスが共産主義者を弾圧した時 私は不安にかられたが/自分は共産主義者ではなかったので 何の行動も起こさなかった/ (中略) それからナチスは学生 新聞 ユダヤ人と順次弾圧の輪を広げていき/そのたびに私の不安は増大した が それでも私は行動に出なかった/ ある日ついに ナチスは教会を弾圧してきた そして私は牧師だった/だから行動に立ちあがった が その時はすべてが あまりにも遅かった/  
 
 これをもじってこんな詩を考えました。
  性教協がバッシングを受けた/ちょっと行き過ぎもある研究会だからと 何の行動も起こさなかった/七生養護学校(東京)の性教育が バッシングを受けた/障害児学校だから関係ないと 見過ごしていた/東京の小・中学校が バッシング対象になった/東京は 石原都政だから仕方ないと 行動しなかった/文科省が通知を出して 全国の学校にバッシングが及んだ/あわてて立ちあがった が すべてが あまりにも遅かった/  
 

 ながなが学校の性教育のことなど書きました。熟年の我々と何の関係があるのか、との声が聞こえてきそうです。
 今が戦争前夜だと言われて、久しい気もしますが、その割には、人々が騒がないのが不思議でたまりません。『9条の会』ができ、その集会には、熟年の参加者が多いようですが、それ以外に大きな集会もありません。地域で、細々と活動している会は、色々あるようですが、それも勢いがありません。
 

 61年前の敗戦の時、子どもだった熟年の我々には、戦場の生々しさはないので、忘れやすいのでしょうか。しかし、学童だった方ならば、それまで信じ込んできた、教科書のページをすみ塗りした記憶、里芋のツルまで食べた、ひもじい日々の記憶はあるはずです。
 今は穏やかな日々ですし、もし戦争が始まったとしても、兵隊になることはありません。しかし、子どもや孫はどうでしょう。穏やかな日々が、断ち切られる可能性があります。
もし、再び日本国内が、戦場になるようなことがあれば、足手まといだと、命を絶たれるようなことになるのは、熟年の我々です。
 

 安倍さんが総理になれば、即戦争が始まるわけではありませんが、今以上に戦争への道を進めていくことは、間違いないでしょう。
 今、安倍さんを止めることはできませんが、何をしようとしているかは、注意深く見守り、「関係ない」と傍観するのでなく、行動を起こしていく必要があると思います。
 私はとりあえず「9条の会」に参加しています。「靖国合祀反対」の裁判にも関わっていきたいなと欲張っています。
 読者の皆様も、ぜひ何か行動を起こしてみてください。 

 
 

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